身体反応のワーク体験談

身体反応は無意識の中の身体の動きにクローズアップしたワークです。
普通は「夢」「病気」「くせ」などの入り口から入るのですが、特にこれと言った入り口もなく、いきなり入ってしまった例です。(あんまり参考にならないかも知れません)

ある人のワークを見ていて、いきなりからだが硬直して「えびぞり」状態に入ってしまった。
そこからプロセスを始めることにする。

「どんな感じ?」といわれ、「左右からいろいろ言われて身動きが出来ない(でも前後には動ける)感じ」
→フィーリングのチャンネル

「誰に?」と聞かれ
「片方がお母さんで、もう片方が彼氏のお母さん」と答える。
→対人関係のチャンネル

実際に左右に疑似"母親"を作り、その感じを堪能する。※1

「どんな位置関係?」と聞かれ、
「左に私のお母さん、右が彼のお母さん。私の顔は彼氏の母に身体は自分の母に向いている」と告げ、そのように体制を取る。
その感じを味わっていると
自分の母親からは「ちゃんとしてね」と
また彼の母親からは「やりたいようにやったら」という声が聞こえてくる。
→聴覚のチャンネル

で母親を演じている人にそのせりふを言ってもらう。(もちろん堪能するためである)
私は言われていると「自分の身体が『亀がひっくり返ったよう』な感じ」がしてそのようにする。
まさに「お手上げ状態」と言った感じである。

私はこのとき、結納の事について両方の親の間でかなり悩んでいたので、その問題が目の前にぱっと展開された。※2
「じゃあ、この状況をどうしたらいい?」と言われてその時は全くアイデアがでなかった。
その時は「間だから逃げる」という行動しか取れなかったのである。

その二人と自分との関係性をどうすれば「ハッピーエンドか」という宿題を持ってこのプロセスは完了。※3

後日、このプロセスの続きを考えた。そして出てきたのは
「二人で話し合ってもらい、その結果を私に知らせてもらう」ということだった。
事実、私の母と彼氏の母と直接話し合ってもらうようにしたところ、私たちの人間関係も前よりもスムーズになったのである。

プロセスワークをする上で大事なこと

「これはこういう意味だろう」とか言った先入観を持たない、ということ。 今ここに現れていることが全てなのです。

補足(専門用語・文中の※印)

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POPでは表れてきた症状などから次のことをPICK UPするためにとことん強調します。 例えば痛みを感じたときは「とことん感じる」、何か聞こえてきたら「とことん聴く」など。 「堪能する」と同意語。
完了
プロセスには「ここで完了」ということはありません。当人が「これでOK」と思えばそれで完了です。
病気治癒
病気治癒にプロセスワークを取り入れているところも多いと聞きます。 特にアメリカの病院ではセラピーと同じようにプロセスワークが治療法の一つとして使われているらしい。